公務員からの転職ステップ解説 

転職ステップ

公務員から民間への転職は簡単か?

結論は、簡単ではないができる。

こんな記事があるくらいだから、「簡単だよ」という結論だと思っていた方、ごめんなさい。

私は民間企業から公務員、公務員から民間企業と両方の転職を経験した結論は、どちらからどちらに転職するにしても体力も必要だし大変なことはあるので、簡単ではないというのが実感です。

ただし、どういった転職を望むのかによっては比較的簡単に転職することはできると思います。

公務員から民間企業へ転職して給料は上がるの?

公務員が転職して給料が上がったかどうかについて、厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、全年齢の平均で、34.9%(1割以上上がったと回答した割合は24.7%、1割未満であるが上がったと回答した割合が10.2%)と、転職して給料が上がった人は約3割弱です。

逆に、転職して給料が下がったと回答した人は、全年齢平均で35.9%(1割以上下がったと回答した割合は9.1%、1割未満であるが下がったと回答した割合が26.8%)と、転職して給料が下がった人が3割弱という結果です。

より詳しくデータを見てみたい方は、下記参照データをご覧ください。

参照データ 令和2年雇用動向調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/index.html

つまり、転職して給料を上げたいと考えた場合には、この3割弱に入る必要がありますし、1割以上の給料アップを目指すなら、2割弱の中に入らなくてはならない計算です。

当然、基本的には公務員時代の俸給が低い方がアップさせやすいことはいうまでもないと思います。

給与を払う企業側も、30万円の1割より、10万円の1割の方が払う額が少なくていいわけですから。

そんな、数字上の現状を見つつ、公務員の転職について以下で解説していきたいと思います。

公務員から民間企業に転職するメリットとデメリット

次に、公務員から民間企業へ転職するメリット・デメリットについて考えてみます。

ここに記載することは、あくまでも一般的な意見(世の中で言われていり意見)ですので、当然のことながらこれが全てではありませんし、これが当てはまらない会社もありますので参考程度に留めて頂ければと思います

【メリット】

刺激的な仕事と選択肢の幅が増える

民間企業は、日々生き残りを掛けて多くのプロジェクトや新規計画を実行していますし、そのための新たな部署が増設されたり、プロジェクトリーダーに抜擢されたりと刺激的でチャレンジングな環境が多くあります。

また、自分から提案すれば新たな仕事を生み出すこともでき、仕事の幅や可能性は正に無限ということができます。

日々の成長と将来の可能性

企業の成長はもちろん、その成長のために自分のもてるスキルをフル活用し、不足しているスキルは学習して習得していくことで、自分自身の成長にも繋がっていきます。

また、そうして得られた経験やスキルを活かし、更なるキャリアアップの転職や独立という将来の可能性も開けてきます。

成果に応じたキャリアアップ、収入アップの可能性

最近は公務員も成果を評価する傾向にあると感じていますが、やはり民間企業の方がこの点は顕著です。

大きなプロジェクトに参加したり、自分の能力を活かし企業内にイノベーションを起こせば、それだけ大きな評価を受け、給与もキャリアもアップしていく点は大きな魅力です。

【デメリット】

安定しない

これは、「公務と比較して」という表現がより正しいかもしれません。

民間企業は当然、業績が悪ければ会社倒産やリストラの可能性もあります。

何十年と時代を乗り越え倒産していない優秀な企業も沢山ありますので、「民間企業=安定しない」という表現は少し乱暴かもしれません。

とはいえ、「公務よりは」外部的な要因で職を失う可能性が高いのは事実です。

周囲からの反対、社会的信用度の低下

安定志向の方には、公務はやはり根強い人気ですし、信頼性が高いのは事実です。

各種ローンの審査などでも、公務員の方が社会的信用度などから有利と言われています。

特に転職したばかりの頃は、例え大手企業に転職出来ても勤務実績がないため、高額ローン(住宅ローンなど)の審査がそもそも対象外だったります。

また、公務員という安定性・将来性を評価している周りの方には、「なぜ、敢えて安定を捨てるのか」と反対されることはあるでしょう。

仕事量が増える

これは、企業によるところもあると思いますが、仕事量は増えることが予想されます。

民間企業は、各社生き残りを掛けて次々と新しいプロジェクトや業務が生まれそれを実行していく必要があります。これは成長企業ではより顕著化かもしれません。

時には、朝早くから夜遅くまで非常にハードワークをこなさなければならない場面もあるかもしれません。

しかし、これはメリットの部分の表裏一体ですが、仕事量に見合う給料や評価を貰える可能性があるという点が仕事量が多くても頑張れる一つの魅力であることは間違いありません。    

民間企業が求める人材

私自身は最終的に外資系企業に転職しましたが、転職活動を通じて、エージェントの方からのアドバイスや私自身が肌で感じたものとして、以下の4点が日本企業・外資系企業問わず比較的共通していました。

〇 変化に対して柔軟に対応できる

民間企業は、スピードの差はされど公務員に比べて修正や変更を含めた変化が多くあり、それらの変化に対して柔軟に対応していくほとが求められます。

ルールや明確な根拠がなくても、時には実行することがあるため、法律や法令というしっかりした根拠を基に仕事を行っている公務員出身者は時に戸惑うことがあるポイントかもしれません。

しかし、よくも悪くも会社を成長させるために、常に変化し続けていく状況に柔軟に対応する能力は重要な能力として求められます。

〇 スピード感をと正確性のバランスを持って仕事ができる

変化の部分にも関連することですが、企業による差はあれど公務員よりも新たなプロジェクトや修正・変更などのアクションにスピード感を求められます。

しかし、単に早ければいいというものではなく、企業にダメージが出るような対応はできませんので、行動のスピード感(特に、初速でしょうか)とゴールに向かうプロセスの正確性のバランスを持って仕事をすることを求められます。

〇 自らの成長に向かって挑戦的に行動ができる

企業は常に成長を続け前進しなければ、倒産や業績悪化の憂き目にあってしまいます。

そこで、企業を成長をさせていくためには働く社員のスキルもアップしていかなければ当然、大きな成功や成長は手にすることができません。

企業の成長のため、自分自身も常にスキルアップを目指し、挑戦し続ける行動力を求められます。

〇 リーダーシップを持って行動できる

前項にも関連しましが、企業の成長のために自らが先頭に立って問題の解決や新たなプロジェクトを推進していくようなリーダーシップを求められます。

特に、このブログを読まれている方の中に30代以降の方がいれば、前職の経験やスキルを活かしチームをリードしていくような、管理職やリードとしての役割を期待されることも多いことと思います。

公務員のようにその部署のリーダーになったからやるとい姿勢よりは、自らプロジェクトを立ち上げ引っ張っていくくらいの強いリーダーシップを求められることも多いでしょう。

公務員からの転職を成功させるコツ

〇 自分の市場価値を知り、エキスパートに相談してみる。

 先ずは、そもそも自分の市場価値はどのくらいで、どういった業種に転職できる可能性があるのかを知るところから始めることがおすすめです。

  その方法は、

  〇 ブログやSNSなどのツール実例や体験談を読む

  〇 転職サイトで情報収集

  〇 転職エージェントに相談

 などが一般的ですし、多くの人がこの方法を使っているということは、相当コアな要望でない限りこの方法で、時間的を有効活用できかつ成果が求めやすいと言えます。

  

〇 強みを引き出す

 公務員は、転職しにくいと言われているが、実は個々のスキルは高いけれど、アピール下手なだけの人も多いのではないかと感じています。

 これは、公務員は自らの仕事や成果をアピールすることで給料が上がるという仕組みと異なることが多く、組織として活動することに重きを置かれる職場環境であることが1つの要因であると感じています。

 しかし、例えば、公務員はまだまだ対人業務が多い職場ですので、コミュニケーション能力が高いという点は、IT全盛で対人コミュニケーションが下手な人も結構多い時代に貴重なスキルの一つであると思います

 また、ルールの範囲でしっかり働くというマインドがあります。

 公務員は法律や法令に基づき仕事をこなしているため、決められたルールをしっかり守りながら仕事をするという感覚は、コンプライアンス遵守を求められる昨今では非常の大切な姿勢であると思います。

 その他、体力がある。

 公務員はサービス残業(良くないけど)や業務外の仕事を受けることが多いので、公務員経験者は結構ハードワークに耐えられるガッツがあることが多いと感じます。

 はじめはそのマインドを大切にしていくと、仕事を沢山教えてもえたりして意外と仕事を覚えるが早い可能性がります。

〇 転職時期と自身のゴールを明確にする

 転職活動を開始して、情報収集やエージェントの方との面談を通じて方向性や希望が決まってきたら、「転職後の年収、転職時期」など自分の中で譲れる部分、譲れない部分を明確にしてゴール設定をします。

 勿論、エージェントの方を有効に使いながら決めていいものですが、後述しますが「エージェントの方もボランティアではなく、ビジネス」です。

 ゴール設定や譲れない一線は、ご自身でハッキリ決めて活動をするとをおすすめします。

 因みに、私は、「転職前の年収から1円でも下がるオファーは、どんなに凄い企業でも基本的には受けない」とエージェントの方に伝えていました。

 これは、蛇足ですが、転職が1度で終わればそんなことはないかもしれませんが、2度3度と転職する場合、年収はやはりその人の価値を表す一部ですので、前回の転職で年収を下げていれば、「自分の価値を売り叩いた」と捉えらえる可能性もあるからです。

 これは、全てがそうではないので、そういった考え方もあるという程度にしていただければと思います。

 また、転職は新卒採用とは違い、「今すぐ即戦力が欲しい」というのが企業側のニーズです。

 このニーズに応えるには、内定から3か月以内、長くても6か月以内には転職するようなスケジュール感で考える必要があります。

 「よし、いよいよいくぞ」と決めたら、そこからは結構早めのスピードで進むので、心の準備をして臨む方がいいですが、こういった対応も転職エージェントの方が丁寧にサポートしてくださるので基本的には心配いりません。

特殊な事例?公安職から転職は成功するか

 結論、需要はある。

 業務の特殊性故に、公安職の業務そのものがダイレクトに転職先で活かされるということはないかもしれません。

 ただし、どこの企業も行政機関とのやり取りはありますし。何よりも公安職の対面業務で培ったコミュニケーション力は大きな強みと感じています。

 また、法執行機関系の出身者であればトラブル対応や警察対応などのコアな業務で力を発揮できる可能性もあります。

 コミュニケーション力は勿論、公務員はよく書類作成をしますので、比較的文書作成能力も高い方が多いように感じています。

 公安職の方は、一般職の方と比較すると事務処理にはなれていない傾向があるのは事実ですが、逆にキャリアを積んだ公安職の方程、事務仕事や連絡調整能力に長けており大きな売りになったりする可能性があります。

転職活動の具体的方法~転職サイト、エージェントの活用方法~

 まず、私の場合、

  〇 ビズリーチ

  〇 リクナビNEXT

 に登録して、「年齢や希望業種、年収」などで絞り込みを掛け、どういった業種が出てくるのかなど市場調査をしました。

 私の場合、ある程度やってみたい業種や方向性があったのでそういった点も踏まえてt、自分のキャリアが活かせるかどうかは多少気にはしましたが、あまり気にせず自分の希望をモリモリ盛り込んで検索しました。

 しかし、「そのあたりは分からないけど転職」とかいう方はあまり拘らずに大きく検索することで思いもよらない可能性見つかりことがあると思います。

 そうして、表示される企業や業界を見ていると、自分のやりたい方向性や企業などが少しずつ絞れてくると思います。

 ここまでで、ある程度の方向性や希望などが見えてきたら

  〇 JACリクルートメント

  〇 ビズリーチ

  〇 リクルートエージェント

などの転職エージェントの方と面談して、自分の方向性や希望を少しずつアウトプットして、より希望に沿うようなカタチにしていくことが。

 今、私のブログ記事を見てくださっている多くの方も、転職は初めてだったり経験があまりなかったりすると思います。

 そこで、転職エージェントというプロの方と実際にコミュニケーションを取ることで、「本当に今、転職すべきななのか」といことも含めて、市場価値を盛り込んだ適切なアドバイスをもらうことが出来ます。

 ここで、注意点は「転職エージェントも仕事」ということは忘ないことです。

 勿論、多くの転職エージェントの方は顧客のことを考えて、親身に一生懸命対応してくれますが、中にはそうでない方もいるように感じます。

 転職エージェントは、自分が紹介して転職させた顧客の給料からマージンを貰う仕組みになっていることが多く、それ故に転職する側からはお金を取っていないということです。

 つまり、転職エージェントは当たりですが「転職してくれないと自分の給料にならない」ので、急いで転職させようとしたり、やりたくもない業種だけど給料が高いから(=エージェントのマージンが多くなるから)という理由で、転職をごり押ししてくる場合もありますし、「この顧客を転職させても大したマージンが取れない」と等閑な対応をする方もいるということです。

 そんな不穏な空気を感じた場合は、セカンドオピニオンではないですが、直ぐに違う担当を希望するか、別の転職サイトを効果的に活用することもおすすめです。

 ただし、ここで難しいのは、「人は都合よく理解する」という作用が働き、本当の親身になってアドバイスをしてくれているエージェントの方の言葉も「自分に都合が悪い=ダメなエージェント」と誤認して切ってしまうことがあるということです。

おすすめ出来る転職サイト、転職エージェントがいる会社

 これは、私の経験と同じく公務員から民間企業へ転職を成功させた仲間との話で出ている会社です。

  〇 リクルートエージェント

    【特徴】

    〇 保有求人数が、約100000件と業界最大級

    〇 全てのサービスが無料

    〇 大手ならではの幅広い求人

 転職を希望する方の年収等にもよりますが、比較的年収に幅があり取扱業種も幅広いので、導入としては使い勝手がいいように感じました。 

  〇 ビズリーチ

    【特徴】

    〇 年収1000万円以上求人のハイクラス求人が豊富

    〇 採用企業が15000社以上と豊富

    〇 複数の大手転職エージェントとコンタクトが取れる

    〇 企業採用担当者と直接コンタクトを取れる案件もある

 転職を希望する方の年収にもよりますが、年収600万円超(企業広告より)の方に向けたハイクラス転職を希望する方におすすめです。

 私が、年齢37歳で転職しましたが、私のように飛びぬけて年収が高いわけではないけれど、ステップアップになるようなハイクラスの転職を希望する方にはやはりおすすめです。

 無料会員登録、有料会員登録とありますが、先ずは、無料会員登録で全く問題ないと思いますし、非公開求人含め、「はじめから攻めの一手でいくぜ」という方は有料会員登録もおすすめです。初月は会費無料ですが、翌月から月額3278円~5478円がかかります。

 多くの、転職エージェントが無料の中、有料にしているのは転職する側の覚悟も見ているからと思います。

  〇 JACリクルートメント

    【特徴】

     ○ 外資系含めたハイクラス求人が豊富

     ○ 外資系企業への転職支援実績が豊富

     〇 エージェントの方の面談、キャリアプラン相談が丁寧で質が高い

     〇 エージェントの方が企業の採用担当者と直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施してくれる

 私は、ビズリーチ経由で、JACリクルートメントのヘッドハンターの方と出会い、今回の転職を成功させました。

コメント